「中盤のオーガナイザー」スペインのシャビの正確無比のプレーの秘密:「玉眼」、スポーツの極意!
2010年 07月 09日
今日のニュースになかなか良い記事が出ていたので、ここにも転載させてもらおう。
スペインのシャビ、精密パスで攻撃のタクト振る
この記事になるような正確無比なプレーはどうしてできるのか? そのヒントはこの写真にある。
これを見れば明らかように、シャビの目は足下のボールを見つめていない。むしろ、もっと先のほうにある。
これは、日本では古来から剣道の達人たちが「玉眼」と呼んできたものである。
一流のプレーヤーになるための条件:広い視野 -- 玉眼
テニスプレーヤーもそうで、ボールを打つ瞬間にボールだけを見ているのではない。もっと遠くを見ている。つまり、ボールもラケットも相手の方向まで全部を含めたかなり広範囲を頭の中で再現するように見ているのである。
(フェデラーのインパクトの瞬間。目はボールにない!)
(サファンの目もボールのずっと前を見て、ボールを視野の中心にとらえてはいない!)
(この選手もボールの方を目ん玉は見ていない。しかし、しっかりラケットとボールと打つ方向全域を視野に入れている。)
ボクシングでも同様。強いボクサーほど相手を見ない。
(亀田選手も内藤選手の顔を見て顔を打っているのではない。全体を見て打っている。)
これが「玉眼」の特徴である。一般に運動選手は「動体視力」が大事だなどという科学者がいるが、それはあまりスポーツを知らないものがいうたわ言である。動体視力というのは、運動物体を目ん玉がいかに早く追跡するかという能力であるが、物体を凝視するために、その物体だけを見てその周りの背景は見えなくなる。
これがいわゆる素人の見方である。素人はサッカーボールしかみない。だから、周りにぶつかる。夢中になると、よく後ろに何があるか分からずに壁や物にぶつかる場面を目撃することがあるが、これが素人の動体視力によってみる方法である。下手な人ほどボールだけを見る。
一方、超一流のプロほど目ん玉が動かない。たいていは開いたまま、まばたきもしないで、どこか遠くを見ているような目つきで見る。これが「玉眼」の方法である。
シャビやイニエスタ
やメッシ
など相手に絶対にボールを奪われないタイプの選手たちは、この方法でボールと周り、自分と相手のすべてを同時に見るとても広い視野で見ているのである。
若い選手たちよ、若いスポーツマンたちよ、ぜひこの「玉眼」を身につけよう!
スペインのシャビ、精密パスで攻撃のタクト振る
スペイン1─0ドイツ(準決勝=7日)──大会公式サイトでまとめられたデータによると、ドイツ―スペインの準決勝は、今大会最多となる両チーム計1320本のパスが出され、成功数も1031と62試合目で初めて大台を超えた。
ボールが流れ続けた好勝負で主役だったのは、スペインのシャビだった。
送ったパス106本(成功92)、受けた数89本ともに両チームで最も多い。イニエスタへ18本、ペドロへ16本と、出した相手も自分より前のポジションが多く、いかに相手守備網を苦にせず攻撃のタクトを振っていたかがうかがわれる。ただし、シュートは0本だった。
試合結果はスペインの1―0。ボール支配率も51%対49%と拮抗したが、パス総数はスペインが731本と相手を142本も上回ったうえに、成功率も81%と高い水準を示した。個人レベルでも、スペインで80本を超えたのがシャビ、シャビアロンソ(85)、イニエスタ(81)と3人いるのに対し、ドイツは右サイドバックのラーム(87)だけだった。
走った距離でも、シャビは12・321キロと、両チームで最も長い。チーム全体ではドイツの111・724キロが上回ったが、スペインのパス回しに振り回された結果とも受け取れる。
(2010年7月9日09時25分 読売新聞)
この記事になるような正確無比なプレーはどうしてできるのか? そのヒントはこの写真にある。
これを見れば明らかように、シャビの目は足下のボールを見つめていない。むしろ、もっと先のほうにある。
これは、日本では古来から剣道の達人たちが「玉眼」と呼んできたものである。
一流のプレーヤーになるための条件:広い視野 -- 玉眼
テニスプレーヤーもそうで、ボールを打つ瞬間にボールだけを見ているのではない。もっと遠くを見ている。つまり、ボールもラケットも相手の方向まで全部を含めたかなり広範囲を頭の中で再現するように見ているのである。
(フェデラーのインパクトの瞬間。目はボールにない!)
(サファンの目もボールのずっと前を見て、ボールを視野の中心にとらえてはいない!)
(この選手もボールの方を目ん玉は見ていない。しかし、しっかりラケットとボールと打つ方向全域を視野に入れている。)
ボクシングでも同様。強いボクサーほど相手を見ない。
(亀田選手も内藤選手の顔を見て顔を打っているのではない。全体を見て打っている。)
これが「玉眼」の特徴である。一般に運動選手は「動体視力」が大事だなどという科学者がいるが、それはあまりスポーツを知らないものがいうたわ言である。動体視力というのは、運動物体を目ん玉がいかに早く追跡するかという能力であるが、物体を凝視するために、その物体だけを見てその周りの背景は見えなくなる。
これがいわゆる素人の見方である。素人はサッカーボールしかみない。だから、周りにぶつかる。夢中になると、よく後ろに何があるか分からずに壁や物にぶつかる場面を目撃することがあるが、これが素人の動体視力によってみる方法である。下手な人ほどボールだけを見る。
一方、超一流のプロほど目ん玉が動かない。たいていは開いたまま、まばたきもしないで、どこか遠くを見ているような目つきで見る。これが「玉眼」の方法である。
シャビやイニエスタ
やメッシ
など相手に絶対にボールを奪われないタイプの選手たちは、この方法でボールと周り、自分と相手のすべてを同時に見るとても広い視野で見ているのである。
若い選手たちよ、若いスポーツマンたちよ、ぜひこの「玉眼」を身につけよう!
by Kikidoblog2010
| 2010-07-09 14:08
| World Cup 2010